転職エージェントを利用して転職をする場合、基本的にはエージェントのコンサルタントやアドバイザーといった専任の担当者が一人つき、一緒に転職活動を進めていくことになります。
この担当者とは、登録から転職が決定するまでのあらゆる場面で、蜜に連絡を取り合っていくため、エージェント個人との相性は転職を成功させる上でかなり大切な要素となります。
事前には相性は分からない
難しいところは、この「相性」というものは、あくまでも主観的なものであるため、実際に転職エージェントに登録してやりとりを始めてみるまでは、相性の善し悪しが判断できないということです。
例えば、非常にレスポンスが早く、細かく連絡、報告をしてくれるエージェントがいたとします。
しかし同じエージェントでも、エージェント利用者の性格や、コンサルタントに求めるものは人によって違うため、その評価は「仕事が早くて素晴らしい!」となったり、逆に「連絡がしつこすぎて煩わしい!」となったりしてしまいます。
また、同じ転職エージェント会社でも、コンサルタント個々人の実力、性格、得意分野は異なります。
したがって、「相性が悪い転職エージェントに出会わない方法」を考えるよりは、「相性が悪い転職エージェントと出会ってしまったらどうするか」を考える方が現実的といえるでしょう。
担当者のチェンジは基本的にOK
結論から言えば、相性が悪いこと自体を改善する方法はないので、担当者を変えてもらうことが解決策となります。
大手の転職エージェントであれば、窓口に連絡すれば問題なく変更してもらえるはずです。
もちろん、そのエージェント会社自体が合わなかったり、何度も同じ転職エージェントの中で担当者を変えてもらうのが気まずいような場合は、転職エージェント会社自体を変えることになるでしょう。
複数のエージェントに登録することでリスクヘッジを
なお、そもそも最初の段階から複数の転職エージェントに登録しておくことで、このようなリスクを低くすることができます。
「複数の転職エージェントで同時に転職活動を進めるなんて気が引ける」
と思う方もいるかもしれませんが、実際には転職エージェントを使っている方は平均2.1社のエージェントに登録しており、転職成功者に限っていえば4.2社に登録しています。
したがって、複数の転職エージェントに登録することは、いわば「あたりまえ」のことなので、転職エージェント側でもそれは当然のことと考えています。
利用者としては複数登録に気兼ねする必要は全くありませんし、むしろ転職成功には欠かせない戦略のひとつといってもいいかもしれません。