もし、あなたが自分のスキルアップのために資格の取得を考えているのであれば、簿記2級を選んでおけば後悔しないで済む可能性が高いのではないでしょうか。
目次
「なんとなく」「とりあえず」でもオッケーといえる数少ない資格
そもそも、資格を取得するのであれば、
- ○○の仕事に転職したい
- ○○として独立開業するためにその資格が必要
などの明確な目的があることがベストであることは言うまでもありません。
しかし、実際にはなんとなく今の自分のビジネススキルに不安があって何か資格を取りたいという漠然とした想いを抱いている方も少なくないでしょう。
そんな方にでもおすすめできるのが、「簿記2級」です。
取得する労力に比べてメリット大
全く知識が無い状態から簿記2級を取得するのに必要な時間は、150時間~250時間程度と言われています。
1日平均2時間程度の勉強で3~4カ月程度といったところです。
簿記2級と同程度の難易度と言われているビジネス系の資格には「宅地建物取引士」、「ファイナンシャルプランナー2級」がありますが、これらの資格と比べても、後述するようにその応用範囲の広さから、使える簿記2級は優れた資格です。
【理由1】経理・会計・財務部門への転職可能性がぐっと広まる
第1のメリットは経理系への転職・就職がぐっと有利になることです。
経理系の求人情報を確認すると「簿記2級必須」、「簿記2級歓迎」、「簿記2級であれば未経験でも可」などの求人が数多くあることにすぐ気付くはずです。
それほどに簿記2級のスキルというのは経理系の職場では基本となるスキルです。
未経験でも簿記2級の資格があれば、経理の仕事で使う用語や、基本的な経理帳簿の概念などは理解できているため、ぐっと応募できる求人の幅が広がります。
【理由2】そもそもビジネスの基本スキルである
別に経理系に転職するつもりも、財務部門に異動になる可能性もないという方でも、簿記2級取得で得られる知識やスキルはおおいに役に立ちます。
損益計算書や貸借対照表などの財務諸表を読むための基本となる知識が身につくため、取引先や自社の経営状況を客観的に判断できるようになります。
現場のプレイヤーとしての仕事が中心である20代くらいではあまり必要を感じることもないかもしれませんが、30代に入り、会社での役職がある程度あがっていけば、ビジネスマンとしてはほとんど必須のスキルであることに気付くでしょう。
また、仕事以外でも投資などをする際に投資先の財務諸表を読めることは大きなアドバンテージです。
財務諸表を読むだけなら、簿記の知識はいらないという意見もあります。
しかし、財務諸表を作るもととなるルールや手順が簿記ですから、やはり知っているのと知らないのでは、同じ財務諸表を見ても、理解の深さが全く変わってくるものです。
【理由3】他の資格へのステップアップにも役立つ
簿記2級は将来的に他の資格を取ってさらにステップアップを目指す場合にも、非常に役立ちます。
部分的に簿記2級の知識が問われる資格や検定は、主なものだけでも
- 公認会計士
- 税理士(※簿記1級の取得が受験資格)
- 中小企業診断士
- ファイナンシャルプランナー
- 販売士
などがあげられます。
これらの資格を狙う際に簿記2級の知識があれば勉強時間をかなり短縮できます。
「1級」でも「3級」でもなく「2級」がおすすめな理由
ちなみコスパ最強の資格は「簿記1級」でも「簿記3級」でもなく2級であるところがポイントです。
簿記1級は急に難易度が上がり、1000時間程度の勉強が必要なる割には、求人で「簿記1級」を条件としいるところはほとんどありません。
簿記1級の知識は、経理職の現場には過剰なレベルといえるからです。
逆に簿記3級は、人によっては数週間の勉強で取得できてしまうため、ほとんどアピールポイントにはなりません。
簿記2級がコスパ最強の資格である3つの理由 まとめ
ここまで見てきたように「簿記2級」は地味ながらビジネス系資格ではコスパ最強といっていいでしょう。
取得にかかる金銭的なコストも独学であれば、教材代で数千円、受験費用が4630円くらいのものです。
試験も2月、6月、11月の年3回行われているので、自分のペースで受験しやすくなっています。
とりあえず派や、なんとなく派のあなたも、実際に資格を取ってみれば、自信にもつながり、世界が広がって見えるものです。
試験の詳細は主催する商工会議所のサイトをチェックしてみて下さいね!