「たっけん」でお馴染みの、宅地建物取引士の資格は不動産業界への転職・就職に欠かせない資格として、毎年17万~20万人もの方が受験する人気資格です。
不動産業界への転職・就職を狙うなら間違いなく取っておくべき資格
宅建を持っていなくても不動産業界への転職・就職は可能ですが、法律で不動産取引をする事業所は5人にひとり宅建を持ってなくてはいけないという縛りがあるため、入社後に取るように求められるパターンも多いみたいです。
そんな事情からか、毎年申し込みだけして結局受験しない人が5万人くらいいるという試験の胴元としてはウハウハな資格でもあります(笑)
実際、管理人も宅建を受けたのですが、他の国家資格にはない試験当日のゆる~い雰囲気が印象的でした。
時計を忘れて試験会場の部屋の時計の覆いを取ってくれと頼む人(※却下されます。)、明らかに恋人同士で受けにきて試験直前までいちゃついている人など、
こいつら受かる気ゼロじゃん・・・!
というかんじの人が結構いました。
なので、宅建の合格率は15~17%くらいなのですが、まじめに勉強した人に限れば全然もっと合格率は高いと思います。
とはいえ、国家資格ゆえに年に一回しかない試験なので、ちゃんと対策をしておかないと、もう一年待つはめになりますからお気をつけて。
最低3カ月くらいは学習期間を取りたいところ
試験科目としては「民法」がやっかいで、法学部出身とかでないかぎりややこしい言葉や独特の概念に苦しめられます。
心裡留保とか権限踰越の表見代理とか検索の抗弁権とか(※全部民法の基本用語です。)、その後の人生で一回も使わない言葉との戦いなので、ある程度覚悟を決めておきましょう。
逆に言えば、法律系の知識がもともとあれば、比較的スムーズにいける資格でもあります。
だいたい合格に必要な勉強時間は250~300時間くらい、3カ月~半年程度かける人が多いようです。
実はいろんな企業や部署で役に立つ
そんな宅建資格ですが、実は不動産業界の人の受験者は2割くらいで、残りの人は一般企業の受験者です。
そのわけは、どんな企業でも土地や建物がらみの業務や部署があるからです。
流通・飲食・サービス業であれば店舗開発など、銀行系なら担保査定がらみ、保険業界であれば顧客のライフプランニングなどなど。
また、社宅の管理などで総務部などでも歓迎されがちです。
いずれにせよ転職・就職には手堅く役に立つ資格なので、興味のある方は狙ってみても良いでしょう。